作:石塚環まるでボールにじゃれつく猫みたい。バレー部の練習中、つい私は隣のコートを見てしまう。私が目で追っているのはひとりの男子。夏木康太だ。彼は誰よりも素早くボールに反応してレシーブする。アタックの方向を予知できるかのように。男子バレー部顧問の声が響い ...