「いいよ」

「ありがと。――でね、あたし、転校するんだって」

「!」

ユマの言葉に衝撃が走る。
アホかオレ! このタイミングで話って、100%転校だろー!

このままだと、あの日のように手を振ってあっさりお別れに――。

「だから……」

「悪りぃ! オレ帰る!」

「え!? ちょっ、トキオ!?」

驚くユマの声を振り切って教室を飛び出すと、昇降口までダッシュした。

「――って、オレなにやってんだ?」

転校話を聞かなかったからって、それで過去が、未来が変わるワケじゃない。
取り返しのつかない後悔を抱えたオレを、ゆっくりとまばゆい光が飲み込んでいった。

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