「い」

『いいよ』と言いかけ、オレは慌てて口をつぐんだ。
このタイミングで話って、100%転校だろー!
ってことは、あの日のように手を振ってあっさりお別れ、てな事になりかねず。

「いや! オレの話が先で!」

「そ、そう? まぁいいけど……なんか、大事な話っぽい?」

「っぽい。――かも」

「どっちやねん」

ユマが笑いながら裏拳でツッコミを入れてくる。

――あぁ。
こんな当たり前の日常が、オレはずーっと続くと思ってたんだ。
それがあんなにも急に消えちまうだなんて、思いもしないで。

胸の奥から熱い思いが込み上げてきて、オレは思わず――

■選択肢
1.ユマを抱きしめた
2.抱きしめようとした手を戻した