……うん。
そうだよなぁ。やっぱり時を戻るなんて事、あるワケないよなぁ。

でも、この伝説のおかげで彼女とうまくいったって教えてくれたツバサ先輩が、すげー真剣な顔で言うからさ。
オレもユマと――って、ちょっと信じてみたくなったんだ。

と。
突然、目の前にひらひらとなにかが舞い落ちた。
七夕の短冊のような長方形の白い紙を拾い上げてみると、

『だん吉』

と、大きく墨書きされていた。
そりゃもー、見事な達筆で。

「……って、誰やねんっ!」

オレはエセ関西弁で空にむかってツッコむと、身も心も冷え切ったまま、雑木林を後にした。

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