――季節は巡り、春となり。

オレは遠距離恋愛中の“彼女”のユマと、久しぶりのデートのために駅にいた。

改札の向こうにユマが現れ、幸せいっぱいって感じの、とびっきりの笑顔で手を振ってくる。
オレもおそらくユマとそっくりの笑顔を浮かべながら、思いっきり手を振った。

――ちなみに。
例の「あたし、転校するんだって」発言には続きがあったそうで。

「だから、つき合って?」となるところを、オレがあまりにもいつもどおりなもんだから、フラれると思って言えなくなったらしい。

時を戻らなけりゃ、永遠に葬り去られた事実なワケで。
まさに、『神様、仏様、時戻し地蔵様!』だ。

――なぁ、心の友よ。
もしもアンタに後悔してる事があるのなら、午前零時ちょうどに時戻し地蔵に祈ってみな。

アンタの学校にも伝説があるなら、な。

<HAPPY END>