「神しゃっ、とっ、てっ!」

“祈りの言葉”をかみまくり、舌までかんでしまった。

「痛ってぇ~……」

痛みのあまりうずくまるオレの耳に、靴音が届く。

「「誰だっ!?」」

重なった声の先に、バスケ部仲間のケンジがいた。

「なんでケンジが……今日、オマエ主催のクリパやってんじゃなかったか?
――あ」

そーいや、クリスマス3日前に彼女と別れたって……。

「オマエ、やっぱ未練が……」

「な、なんの話だよ。つか、なんでトキオがここに――」

と。
突然、二人の間にひらひらとなにかが舞い落ちた。

七夕の短冊のような長方形の白い紙を拾い上げると、

『末吉』

と、大きく墨書きされていた。
そりゃもー、見事な達筆で。

「……ビミョーだ」

「……ビミョーだな」

「……帰るか」

「……あぁ」

そしてオレたちは雑木林を後にした。

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