SugarStory's

オリジナルの女性向けのSS(ショートストーリー)が読めるサイトSugarStory'sです。ごゆっくりお楽しみにくださいませ。

作:石塚環(@tamaki924)   サンタにトナカイ。そしてクリスマスツリー。 イルミネーションが輝くおもちゃ屋のショーウィンドウを覗いた。二十歳なら好みは変わっているよね。子供の頃ならプラモデルで決まりだけど。 いま、私は兄の壱人に贈る誕生日プレゼントを選んでい ...

作:カメ美(@midogame) 恋と甘いが浸透中  その1 「今回の件でよく分かったんだけど俺達さ、仕事上の相性はいいと思うんだよね。でも俺はそれだけじゃ足りない」 「え…っ、笠原さん…?」 「俺と付き合って下さい」 突然の笠原の告白に葵は一瞬目の前が真っ白になっ ...

作:カメ美(@midogame) 恋と甘いが浸透中  その1 社内には二人だけ。時折鳴る蛍光灯の無機質な音。 データ入力でキーボードを叩く音と、入力したデータの確認用で稼動するプリンターの音。 印刷物を見て内容をチェックするボールペンの音。 これらが交差する中、葵と ...

作:石塚環(@tamaki924) 私はずるい女だ。 少女漫画雑誌に載る自分のカラー原稿を眺めた。17歳でデビューして二年目。もう新人とはいえない。 この表紙は、五ヶ月前に徹夜で描いた。髪のツヤがうまく描けなくて、三回も直した。私はショートヘアなので、ロングヘアの美し ...

作:カメ美(@midogame) 恋と甘いが浸透中  その1 「それじゃ、よっちゃん。申し訳ないけど、そろそろ上がるわ」 「はい、お疲れ様でした」 「三島さんにもあまり根つめないように言ってやって。まぁ、多分難しいだろうけど…」 データ復旧作業の為に会社で夜通し作 ...

作:虚空花(@morino_hana) 声を聞かせて 第1話 声を聞かせて 第2話 「どういう意味……ですか?」  大学内で会うなり、ナオさんに突っかかられた黎斗は、少しだけ沈黙した後、喉からしぼり出すように言った。 「そのままの意味だよ。君が亜紀ちゃんの隣に居る限り、 ...

作:もり ぬいぐるみかれし その1 ぬいぐるみかれし その2 今までに、主人が寝ている間に見る“夢”やらがワシの頭の中に流れ込んできて、ワシの夢として見てしまうことは、時折あった。歴代の主人に関してもそうじゃった。  しかし…。しかしじゃ。  ワ…、ワシが ...

作:石塚環(@tamaki924) つとめて明るく、元気よく。何もなかったかのように。 そう心がけて、隣を歩く幼なじみに声をかけた。札幌駅から大通りにかけてのこの道は人が多い。しかもいまは一番混む週末の昼下がり。信号の表示に合わせて人ごみがうごめく。 「花なんてバイ ...

作:虚空花(@morino_hana) 声を聞かせて 第1話 「亜紀(あき)、この頃変だ。何かあったのか?」  ――放課後の大学研究室。  後ろから声をかけられて、私は弾けるように目を覚ます。  べつに眠っていたわけではないけど、ついぼんやりしてしまった。  振り返れば、 ...

作:石塚環(@tamaki924) すっかり顔色を悪くしているな。 音楽室には僕と彼女しかいない。ひとつの年下の後輩は、壁に飾られたベートーベンやバッハに睨まれたように怯えきっている。 「先輩、無理ですよう。私にソロパートなんて……」 「観念しなよ。本番は明日なんだ ...

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