SugarStory's

オリジナルの女性向けのSS(ショートストーリー)が読めるサイトSugarStory'sです。ごゆっくりお楽しみにくださいませ。

  「ちょっと待ったー!」 教室の扉へ向かいかけたユマが、驚いたように足を止めた。 「な、なに? そんな大声出して」 「あ、いや……ちょっと、話が」 「話?」 小首を傾げたユマが、「ん?」というように軽く唇を尖らせ、オレの顔をのぞきこむように近寄ってくる ...

  オレはツバサ先輩を信じるっ! そう強く思った瞬間。 オレはまばゆい光に包まれた。 そしてそのまま意識を失い――…… 気がつくと、柔らかな午後の光の中にいた。 「――トキオ? なにボケっとしてんの?」 「え?」 オレの名を呼ぶ声に目をしばたたく。 声の主は ...

  おぉ~、つき合ってくれるか、心の友よ! アンタいいヤツだなぁ。 で、話を戻すとだ。 オレの学校(偏差値中の上って感じの平凡な県立高校)には、伝説がある。 いやホント。マジで。ガチで。 校舎裏の雑木林。その奥まった場所にひっそりとたたずむお地蔵様。 その名 ...

  おぉ~、聞いてくれるか、心の友よ! アンタ、オレ史上最高にいいヤツだなぁ。 理由というのは――ぶっちゃけ、色恋沙汰で。 高2の1学期終業式直後なんていう、よーし明日っから遊びまくるぞー! なんて、みんながテンション上がりまくってる中、「あたし、転校する ...

  「ユマが好きだ」 1秒が1000秒にも感じられる時が過ぎた頃。 ユマの両目から、はらはらと涙がこぼれ落ちた。 「ユ、ユマっ!?」 慌てるオレを、 「バカッ!」 と、ユマが怒鳴りつけた。 「順番逆っ!」 「順番?」 「普通、好きって言ってから抱きしめたり ...

  ユマを抱きしめようと――伸ばした手を、ひっこめた。 オレはユマを好きだけど――ユマと離れてその気持ちに気づいたけど…… ――ユマは? ユマにとって今のオレは、ただの男友だちだったりするんじゃないか? ぐるぐると渦巻く黒い考えは、オレから告白する気力を奪 ...

  「い」 『いいよ』と言いかけ、オレは慌てて口をつぐんだ。 このタイミングで話って、100%転校だろー! ってことは、あの日のように手を振ってあっさりお別れ、てな事になりかねず。 「いや! オレの話が先で!」 「そ、そう? まぁいいけど……なんか、大事な ...

  「いいよ」 「ありがと。――でね、あたし、転校するんだって」 「!」 ユマの言葉に衝撃が走る。 アホかオレ! このタイミングで話って、100%転校だろー! このままだと、あの日のように手を振ってあっさりお別れに――。 「だから……」 「悪りぃ! オレ帰 ...

  「――っ!? ト、トキオっ!?」 腕の中に、ユマがいる。 ユマの身体を、熱を、吐息を、全身で感じる。 「オレわかったんだ。会えなくなって、やっとわかった」 「え? 会えなくって、なんで……それってまだ――」 「オマエの事、他の女友だちとおんなじだと思っ ...

  告白しようとした瞬間、ある疑問がオレを捕らえた。 もしも、ユマの答えが『NO』だったら? 今までどおりじゃいられなくなって。 今度こそ、もう二度と会えない――? その恐怖が、オレから言葉を奪った。 「トキオ?」 「――悪りぃ。冗談」 オレの言葉にユマは ...

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